ここ数年でホテルなどにも和の器が採用されることが多くなっています。

今回は、なぜ和の器がトレンドになっているのか、また実際に取り付けた際にどのようにお手入れすればよいかについてまとめていきたいと思います。

 

和を取り入れたインテリアが
トレンドになっている理由

まずは和を取り入れたインテリアがトレンドになっている理由について考えていきたいと思います。
 

日本人も和のインテリアに注目している

外国人旅行者向けに日本の伝統的な建築方法を使った建物や、和を感じるインテリア、日本の文化に触れる体験ができるホテルが増えているなかで、日本人も和のインテリアを取り入れる例が増えています。
日本人が注目する理由はなんでしょうか。

 

流行に左右されない美しさ

日本人に脈々と受け継がれている和の心。
日本古来から四季を愛し、家の中からも自然を感じるような建物が多く建てられてきました。
現代でも坪庭を作ったり、リビングとつながるようにウッドデッキやテラスを施工するなど、外の景色を取り入れることも多いと思います。
また、室内については、和モダンと呼ばれるインテリアが該当します。

琉球畳を使った和室や背の低い木製家具、洗面器に焼き物の器などを選定すると一気に和モダンに近づくのではないでしょうか。
和の器の中でも特に信楽焼のような簡素な美しさは、流行に左右されず、好みの変化を柔軟に包み込んでくれます。

 

ミレニアム世代がマーケティングのターゲットへ

2000年以降に成人した世代をミレニアム世代と呼びます。
もっと簡単に言うと、2020年現在、40歳以下の人たちがミレニアム世代です。
ミレニアム世代の特長としては、好景気を知らないため堅実で安定した生活を求めていています。
学生時代に阪神淡路大震災、成人してからはアメリカ同時多発テロ事件といった災害や事件を体験したり、目の当たりにしているため、いつかなくなってしまう家やモノに対して執着心がありません。
また、生まれたときからインターネットに囲まれた環境にあり、デジタルネイティブとも言われています。
必要のないものは購入しませんが、インターネットやSNSを通して情報を集め、質の良いもの、気に入ったものであれば手に入れることができます。
そんな彼らの心に響くのは、自然素材だったり、人のぬくもりを感じさせる和のインテリアなのではないでしょうか。

 

和を取り入れたインテリアの効果

では、実際に和を取り入れたインテリア、中でも信楽焼の器を使ったインテリアの効果にはどんなものがあるのでしょうか。
 

癒し

信楽焼には、土が持つぬくもりやざらざらとした手触り、和の落ち着いた雰囲気が心と空間に癒しをもたらしてくれます。
 

自分好みの空間を手に入れられる

和の器には作家さんや職人さんが作った一点ものの作品が多く、そのような器を選ぶことで誰とも被らない自分だけの空間を手に入れることができます。
こだわりを詰め込んだ自分だけの空間ができるため、家で過ごす時間がより一層充実することでしょう。

 

和の器のお手入れ方法について

和の器をインテリアに取り入れた際に、実際にどのようにお手入れすればよいか、窯元さんに教えていただきました。

 

毎日のお手入れ

使用後は、石鹸の泡や汚れをきれいに落とし、乾いた柔らかい布で器の水滴をふき取っておきましょう。特に黒の器は、カルキが白く残ると目立ちますので、日々のお手入れをおすすめします。
 

定期的なお手入れ

定期的に時間をかけてお手入れしていただくと、永く綺麗に使っていただけます。器には汚れにくい加工をしておりますが、陶磁器の器に比べると表面が粗いため少し汚れやすくなっています。
汚れた場合は、ぬるま湯で器の汚れを洗い流し、中性洗剤を薄めたものをやわらかめの古い歯ブラシなどに付けてやさしくこすってください。
その後、洗剤をきれいに洗い流し、乾いた柔らかい布で器の水滴をふき取ってください。
浴室用洗剤(中性以外)、液体クリームクレンザーや、漂白剤、金属製のたわしは器に傷がついたり痛めてしまうので使用しないでくださいね。

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